乳がんの手術〜入院1日目〜

2018年4月25日。とうとうこの日がやって来ました。

残業、休日出動などでバタバタしていた私は、前日の夜に慌てて荷物を詰めていました。

自分で作った持ち物一覧にチェックを入れながら、買い足りないものを見つけて落ち着かなくなり、結局朝早く目が覚めたら眠れなくなってしまいました。

通勤ラッシュが始まる前に用を済ませてしまえばいいのでは!?と思い立ち、慌てて出掛けることにしました。

今日は給料日ということもあって、お金を違う口座へ移し替えたり、入院中に期限が来てしまう支払いを済ませ、開いているスーパーに足りないものを買いに行ったりと、走り回ってなんとか8時前に帰って来ました。

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今日は手術説明に家族も同席してもらう必要があるため、母と弟と3人で病院へ向かいました。

通勤ラッシュの時間はとっくに過ぎているのに、途中で車がほとんど前に進まなくなった時は遅刻を覚悟しましたが、なんとか10時の受付に間に合いました。

外科外来の待合室で待っている途中、私の仕事の都合でやっていなかったCT検査を今日やること、手術説明と検査が午後になることの説明が看護師さんからありました。

それから更に待って、10時40分頃、麻酔科医の説明を受けるために術前外来へ行きました。

麻酔科医の診察では、「全身麻酔に関する説明書」に基づいて、手術前の絶食、気管挿管、術中管理、偶発症などの説明を受け、その書類にサインをしました。

その後の看護師面談で手術中の体勢などについて説明があり、私はここ最近ずっと左肩が痛くて整形外科を受診していることを話し、麻酔前に痛みのない位置を確認することになりました。

外科外来へ戻るとすぐ病棟への経路の説明を受け、病棟のナースステーションへ向かいました。

談話室で待つように言われ、母と弟がいつあるかわからない手術説明を待っている間、お昼をいつ食べれば良いか、と話していたところ、先に私1人が呼ばれお風呂とシャワー室へ案内してもらい、説明を受けました。

その後病室へと案内され、6人部屋の入って右側の入口すぐのベットでパジャマへ着替えました。

この時点でもまだ入院・手術の実感が湧かない状態で、どこか事務的にスケジュールをこなしているような気分でした。

じきに先生が見えて手術説明があるというので、慌てて血圧・身長・体重を計っていると、既に先生がいらっしゃっていて待たせることになってしまいました。

手術説明については、乳がんの手術~入院1日目・手術説明~で詳しく書きましたので、よろしければこちらもご覧下さい。

手術説明が終わり母と弟が帰って落ち着いたところで、病院で購入する予定の腹帯を買いに売店に行くと、看護師さんから携帯へ電話がきて、CT検査の順番が来てしまったというので、急いで病室へ戻りました。

病室へ戻るとじきに看護師さんが呼びに来てくれ、CT検査へ向かいました。

使用した造影剤が合わなかったのか、検査直後に立っていられないほど気持ち悪くなり、椅子に座りながらなんとか着替えると、着替えが終わる頃には落ち着いたのでそのまま病室へ戻りました。

その時の体調不良については、念のためその後病室へ来た薬剤師さんへ話しておきました。

検査が終わるまで食事を止められていたので、お腹が空いていた私は再度売店へ行ってサンドウィッチを買い、談話室で食べました。

また先程のように看護師さんが探してはいけないと思い、持って来ていた付箋にメモを残し病室を出ました。

病院から用意するように言われた持ち物の中に付箋はなかったのですが、がん患者入門というサイトを参考に用意したこの付箋は、入院中病室から出掛ける際、かなり役立ちました。

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入浴時間が17時までなのでそれまでに入浴を済ませるよう言われていたため、シャワーを浴びて服を着ていると担当の看護師さんが来て、先生から手術箇所に印をしたいと連絡があったことを聞き、急いで髪を乾かして外来へ向かいました。

超音波でしこりの位置を確認して油性マジックで印を付けていくのですが、先生はしこりがあまりにも小さくなっていたのでなかなか見つけられず、「何かサプリとか飲んだ?」と聞かれました。

貧血の鉄分のサプリの話をすると、「いや、癌の消えるサプリとか」と真面目に言うので、「そんなのあるんですか!?」とびっくりして聞き返しました。

あるんだよ、と言うので、そんな信憑性のないもの飲みません、と答えました。

もともと2センチくらいあったしこりは、今はもう半分以下の大きさになっていました。

先生は「もしかしたら、僕たちはすごく不思議なものを見ているのかもしれない」と言いました。

奇跡、とは言いませんでしたが、きっとそれに近い意味だと感じました。

18時の夕食後、やることがなくなって手持ち無沙汰にしていると、突然先生がやって来ました。

私が直接お願いするのを忘れていた診断書を持って来て、「こんな書き方でいい?」と聞かれました。

総合病院はなかなか診断書が出ないと聞いていたのに、こんなにすぐ対応しようとしてくれる先生を見て、なんでこの先生の言うことを信用できなかったのか、ただただ落ち込むばかりです。

会社からは就業できる状態であること、就業制限があれば記載してほしいと言われたことを伝えました。

仕事の強度は?と聞かれ、事務職みたいなものであることを伝えると、全然大丈夫、と残業も夜遅くなっても全く問題ないと言われました。

手術説明で確認した時も、40代で体の表層にある臓器を切った場合はそれ程体力は落ちないと言われましたが、退院後すぐの残業も問題ないって、そんなに大丈夫なものなのですか・・・

手術も終わっていないので、手術後の様子を見て診断書を作成してもらえれば大丈夫であることを説明し、先生はじゃあこれは捨てちゃうね、と言いながら去っていきました。

今日1日のスケジュールをこなし、ちょっと落ち着いた頃、私は衝撃的なものを見て愕然としました。

病室から一番近いトイレへ入って出てくると、洗面台の回りに髪の毛が大量に散らばっていました。

手を拭いたペーパーをゴミ箱に入れようとフタを開けると、そこにも大量の髪の毛が・・・抗ガン剤の影響だろうと、容易に想像できました。

私は恐くなって、それ以降そのトイレには入れなくなりました。

こんなに苦しんでいる人がすぐ傍にいるのに、旅行か何かと勘違いして入院しているんじゃないか、とさえ思ってしまうほど、私はどこかはしゃいでいました。

言い訳にもなりませんが、今までほとんど旅行というものをしたことがなく、兄弟の中では長女、今は母親であることもあり、人に面倒を見てもらう環境にほとんどなかった私は、回りの全てが新鮮で楽しいことのように映ってしまっていたのです。

私のいる病室にはあと3人の患者さんがいて、そのうちの1人は痛みのせいで夜眠れない様子でした。看護師さんが何度も来て抗生物質や痛み止めを投与していました。

申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら、入院1日目は終わりました。

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