乳がん再建手術で自家組織での再建を選択しなかった理由

2018年10月30日、乳がんの全摘手術前の検査と診察で、乳腺外科と形成外科を受診しました。

乳腺外科での診察は日程の確認程度で、休職に診断書が必要だと言ったら、先生はすぐに作成してくれました。

始めは復職時期は2~3ヵ月位になるかもしれないと言っていたのですが、今日聞いたら3~4週と言われたので、形成外科の先生からも1ヵ月と聞いたことを伝え、復職時期は退院後1ヵ月と診断書に記入してくれました。

その後、形成外科へ行き、手術の同意書へサインしました。

形成外科へは10月24日に行って、先に説明を聞いていました。

少し考える時間や家族と相談する時間が必要だろうということで、同意書へのサインは今日することになっていました。

今回は再建手術について、書きたいと思います。

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再建手術にも選択肢がある

再建手術については事前に少し調べていたこともあり、多少の知識はありました。

形成外科の先生もきちんと内容は説明してくれましたが、先生の方ではどう手術するかある程度決めていたようで、それに沿った説明をされたような気がします。

それでも各項目について1つ1つ私の意志を確認しながら説明してくれたので、特に異論もありませんでした。

再建手術には時期やどう再建するかなど、いくつか選択する事があるので、それぞれについてまとめてみました。

一次再建と二次再建

まず、再建手術をどのタイミングで行うか、ということです。

私の場合、全摘手術と手術後の治療は以下の通りです。

  • 乳輪乳頭の温存不可
  • センチネルリンパ節生検は不要
  • 全摘手術後の治療はない予定

私の癌は非浸潤性とはいえ、乳管内に点在していることが予想されるため、乳管が密集する乳輪乳頭は残せないと言われています。

また、前回の部分切除手術の際、センチネルリンパ節生検を行い転移がないことがわかっています。

非常におとなしい性質の癌であることから、予防的に全摘手術を行うこともあり、術後の放射線治療等は行わない見込みです。

術後の治療がないため、私は一次再建(全摘手術と同時に行う再建手術)を行うことが出来ます。

私は少しでも入院期間が少ないほうがいいので、同時再建することを選択していました。

全摘手術が終わったら、引き続き大胸筋の下にエキスパンダーを入れる手術を行い、退院後週に1度通院して生理食塩水を少しずつ入れて予定量まで膨らませるのですが、私はその量も(胸が小さいので)それほど多くないため、休職期間中に終了すると思われます。

ただ先生からは、エキスパンダーを入れて創を閉じることが出来ない場合は、再建できないと言われました。

これは乳輪の大きい人が乳輪を摘出する場合にまれにあるそうです。

年に1度あるかないかのことだ、と言われましたが、私は胸が小さいので、ちょっとだけ心配しています。

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自家組織を使う方法とインプラント(人工物)を使う方法

胸に入れるものは、先生から今はほとんどの人がインプラントを使用していて、よほどのことがない限り破れる等の問題は起こらないことを聞きました。

自分の体の一部を使う自家組織での再建は、他の部分にも傷ができるため、みんなあまりやりたがらないというでした。

私も傷ができるのも嫌だったし、その分治療に時間がかかることもわかっていたので、最初からインプラントを使うことに決めていました。

以前はインプラントが破れてしまったりずれてしまうというような事故もあったようですが、今は以前よりは少ないだろうし、インプラント自体も改良されているだろう、と人工の物を使用することへの抵抗はあまりありませんでした。

確かに自然な形にはならないと思います。

私の中では、キレイな胸を取り戻したい、という気持ちはなく、あったものがなくなることでショックを受けるのがイヤ、という考えだったので、実際その場面にならないとどう思うかは正直わかりませんが、今はこれでいいと思っています。

乳輪乳頭再建

乳輪乳頭についても再建できることは知っていましたが、(自分にとって)必要なのかがわからず、ここについてはちょっとだけ悩みました。

乳腺外科の先生から、乳輪乳頭再建はまた別で手術が必要と聞いていたこともあり、そんなに何度も手術したくない、とは思っていました。

形成外科の先生も、今は必要な時につけられる物があるので、それがあれば十分だとみんな再建していない、と言われました。

また別で手術するのだから今決めなくてもいいですよね?と先生に確認して、今決めることはやめました。

あったものがない状態は、その時になってみないと本当のところはわからないと思います。

子どもの授乳以外に必要性は考えられませんが、あとは自分の気持ちの問題だと思っています。

乳輪乳頭再建は、もう片方の胸に問題がなければその半分を移植することもできるそうです。

ただ、今後授乳をされる人には適さないようです。

最後に

今回は私が再建手術でインプラントを使用することを選択したことについて、書きました。

私は運良く非浸潤性乳管癌で転移もなく、術後の治療も必要ないことから一次再建(同時再建)を行うことが出来ます。

胸に使用するものも手術や入院期間などから、自家組織での再建をせず、インプラントを使用することに決めました。

女性にとって今まであった胸がある日突然なくなってしまうことは、多かれ少なかれショックなことに違いありません。

それを少しでも軽減できる再建手術ではありますが、再建手術もいくつか選択する部分があります。

これから再建手術を検討される方は、自分の気持ちに向き合って、どうするのが1番自分のためになるのか、考えていただければと思います。

また、途中で気持ちが変わった時、変更することも十分可能だと思います。

だって、人間誰だってその時になってみないと自分がどう思うのか、わからないのですから・・・

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