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8月24日のNHKニュース「おはよう日本」で、栃木県佐野市に日本初 の「国際クリケット場」ができたことを放送していました。
佐野市は地域振興のためクリケットPRに取り組んでいますが、インタビューされた地元の女子高生が、佐野市がクリケットに力を入れていることは知っているが、実際どういう取り組みがされているか知らない、と言っていたのを聞き、地元でもまだそれほど周知されていないことなのかな?と感じました。
その放送の中でも特に気になったのは、海外のトップ選手は年収30億円を超える、という事実です。
クリケットというスポーツは、名前を聞いたことはあっても私はルールすら知らないスポーツで、そのクリケットがそんな年収をもらえるスポーツとは夢にも思ってみませんでした。
今回はクリケットとはどんなスポーツなのか、また佐野市の取り組みとは何かについて調べてみました。
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クリケットとはどんなスポーツ?
発祥の地はイギリス
クリケットは「紳士・淑女のスポーツ」と言われ、フェアプレーを重んじるスポーツです。
Wikipediaを見ると、16世紀初頭にイギリスでプレーされたことは明らかで、1301年にもクリケットの一種がプレーされたと推測されるようです。
クリケットは野球の原型とも言われていますが、日本では野球のほうがメジャーなスポーツですね。
クリケットの世界の競技人口はサッカーに次ぐ2位ということで、なぜ日本ではさほど浸透したスポーツでないのかが疑問です。
投手(ボーラー)の投げたボールを、打者(バッツマン)がどこへ打ってもいいことや、ワンバウンドしたボールを打ったり、捕手(ウィケット・キーパー)以外は素手でボールを取るなど、野球に似ているようで似ていないルールのようです。
詳しいルールについては、後述する一般社団法人 日本クリケット協会ホームページの「クリケットとは」より、ご確認ください。
他のスポーツにはない特徴
クリケットは試合の途中に、「ティータイム」や「ランチタイム」が設けられるそうです。
長時間に渡るスポーツやハードなスポーツの場合、途中で10分前後の休憩時間の間に水分補給をすることはありますが、「ティータイム」や「ランチタイム」という長い時間の休憩取ることが決まっているスポーツは、珍しいのではないでしょうか。
休憩時間で何かを食べることで思い出されるのは、カーリング女子の日本代表がハーフタイムに果物やお菓子を食べていた「もぐもぐタイム」ですが、その時間も7分間となっています。
「ティータイム」は20分、「ランチタイム」は40分となっており、社交を重んじるクリケットというスポーツの特徴が現れています。
クリケットも1900年のパリオリンピックで1度だけ行われたようですが、もしオリンピックで「ティータイム」の様子が放送されるようなことがあれば、「もぐもぐタイム」のように話題になるかもしれませんね。
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「クリケットのまち佐野」の取り組みとは?
佐野市の高校跡地に完成した、日本初の国際クリケット場の8月4日のオープン記念式典では、日本対バングラデシュの親善試合を行うなど、海外へ向けて佐野市をアピールしています。
イスラム教の戒律に則って調理されたことを証明する『ハラール認証』を取得したラーメン店もあり、クリケットが盛んでイスラム教徒の多いパキスタンやバングラデシュの人たちが安心して佐野市を訪れることができるようにと、佐野市の人たちが取り組んでいる姿もNHKで取り上げていました。
また、佐野市の活性化推進を目的とする“「クリケットタウン佐野」創造プロジェクト”の第1弾として、「華麗なる佐野クリケットフェスティバル」を2018年3月17日18日の2日間開催し、クリケットのエキシビジョンマッチやカレーフェスなど佐野市とクリケットのPR活動を行っています。
市内の学校では体育や部活にクリケットを導入。地域クラブの設立や市内大会も開催されるなど、子供から大人まで参加できるイベントや大会が盛りだくさんのようです。
「クリケットのまち佐野」サポータークラブも地元の有志、企業、佐野商工会議所などによって設立され、佐野市全体で取り組んでいることがわかります。
佐野市がなぜクリケットによる地域振興に取り組んでいるかというと、それは日本クリケット協会の本部事務局が佐野市にあり、日本クリケット協会が各地域の拠点づくりとして「クリケットのまち」づくりを行ったからです。
その「日本クリケット協会」では、どんな取り組みが行われているのでしょうか?
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一般社団法人 日本クリケット協会の取り組みとは?
ようこそ佐野市へ!さて、この看板はどこにあるでしょう?
Can you find this sign welcoming visitors to Sano!? pic.twitter.com/xqTSorYMyv— Japan Cricket Assoc. (@CricketJapan) 2019年4月2日
「日本クリケット協会」では、2018年~2022年の5ヵ年戦略として、2022年までに競技人口5,000人、「クリケットのまち」を関東以外に5つ作ることを重点目標としており、プレイヤーのみならずコーチや審判員、大会やクラブの運営者などの人材育成に力を入れ、クリケットの普及・発展を担う人材を増やすとしています。
クリケットをするにはそれなりの大きな競技場も必要になってくるでしょうし、室外で行われるスポーツはサッカーや野球などに人気が集中していて、クリケットを知らない人も多いと思います。
もっと身近にクリケットができる環境ができれば、興味を持つ人が増えて実際にやってみようと思う人が大勢出てくるかもしれません。
まとめ
今回はクリケットがどんなスポーツであるかと、「クリケットのまち」である佐野市の取り組みについてまとめてみました。
私の周りでは、まだあまり認知されていないスポーツではありますが、もし近くにクリケットができる施設ができたら、私も1度はやってみたいと思うようになりました。
私は元々スポーツは観るより自分がする方が好きなので、1度でもプレーしてみたらハマってしまうかもしれません。
子供にもうそんなに若くないんだから、と渋い顔をされてしまいそうです。