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宮城県塩釜市にある塩竃市杉村惇美術館は、建物が昭和25年建造の市指定文化財である美術館兼公民館であり、昔も今も変わらず人々の交流の交差する場所を提供しています。
私も歴史を感じるこのレトロモダンな内装が好きで、よく併設のカフェに一休みしに行ったものです。
今回はそんな塩竃市杉村惇美術館で度々開かれるイベントや特別展について調べました。
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塩竈市杉村惇美術館の特別展は関連イベントに注目!
杉村惇美術館では定期的に美術館主催の特別展が企画されており、現在は2020年1月19日まで「令和元年度 特別企画展 杉村惇作品展 存在と空間の伝説 ~画家の韻律~」が開かれています。
常設展示されている故杉村惇画伯のさらに多くの作品を特別に展示しており、なかには常設展では扱われていないスケッチが展示されていました。
こういった企画展の際には、関連イベントとしてギャラリートークやワークショップを行っています。
たとえば12月1日に行われた「flower art museum」では、杉村惇作品をイメージした色合いの草花を使ってのフラワーアレジメントのワークショップが行われました。
また杉村惇の作品は厚塗りが特徴の一つとして挙げられるのですが、そのようなマチエール(絵肌)を自分たちも作ってみようという「マチエールで冬を描こう」という講座も行われました。
ギャラリートークで専門家の話を聞くのも理解が深まっていいのですが、こういう手を動かしながら追体験できるワークショップであれば、親子でも楽しめていいですね。
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若手アーティスト必見!支援プログラムVoyageとは?
また美術館では毎年若手アーティストを選出し、彼らの企画展を夏に開催しています。
名付けて「若手アーティスト支援プログラム Voyage」というのですが、これからの活躍が期待される若手アーティストに展覧会だけでなくその先の新たなステップを提供することを目的とした事業です。
2019年で5回目を迎え、彫刻家、陶芸家、金工作家、写真家、日本画家など様々なジャンルの才能あふれる若いアーティストが作品を展示してきました。
このVoyageももちろん様々なワークショップが行われています。
糸と糸が入り組む刺繍の裏側は血管や内臓を収納する人間のようであり、この複雑さを答えとして提示していく表側の刺繍。過程と結果、問いと試行錯誤と答え、裏面と表面。何かと何かを隔て、区別しながらもその境界線を溶かすように感じさせる心地よさ。22℃くらいの静謐さ。
是恒さくら展「閾を編む」 pic.twitter.com/q91nsY5UnV— nanny / にゃお (@nanny_70) August 20, 2019
2019年は写真家阿部明子さんと美術家是恒さくらさんの展示「閾を編む」が行われましたが、展覧会の内容に関連して、縄文の貝塚から出土した骨をもとに陶芸ワークショップを行ったり、和算と写真を組み合わせて「写真を編む」体験をしてみたり。
若手アーティストの独特の感性によって企画されたワークショップが、鑑賞者をさらにその世界に引き込んでいくような仕組みです。
この「Voyage」は公募形式なので、塩竈市になにかしらゆかりがある35歳以下のアーティストであれば応募することができます。
2020年度の展示も1月10日締め切りで応募を受け付けているので、興味のある方は検討してみてはいかがでしょうか。
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暮らしを彩る「暮らしの市」
美術館では毎年約2回「暮らしの市」というクラフトマーケットが行われています。
「知恵と工夫で暮らしを彩る」がコンセプトで、手作りのうつわや布もの、木工品、古本・植物などなど暮らしに寄り添った商品を販売するお店が出店しています。
そして毎年人気なのが「パンの市」。
宮城県内だけでなく、山形や東京などから人気のパン屋さんの商品を取り寄せて販売するプログラムです。
毎年販売時間前に列ができるほど人気なので、各パン屋さんは大体30分ぐらいで完売してしまうそう。
そのほかにもキャンドルやお箸づくりなど、内容はその時によってさまざま。
もちろん軽食やスイーツ、ドリンクなどを販売しているカフェも出展しているので、一日を通して楽しめるようになっています。
その他のおすすめイベント
このように塩竃市杉村惇美術館は地元に根差した、けれども新しい視点をもたらしてくれる、そんなイベントや展覧会を手掛けていますがこれだけではありません。
その一つとして挙げられるのが、子育て世帯にうれしい子供向けアート教育プログラム「チルドレンズアートミュージアム」。
昨年から始まったこのプログラムは、幅広い年齢の子供たちが様々なアートワークショップを受けることで感性が伸ばせるような構成になっています。
木彫作家が制作中に出した木の破片(コッパ)を使って、あたらしく「自分の大切なもの」をつくりだすプログラムや、大学の先生が主張し子供たちにプログラミングを教えたり。
はたまた美術館の展示作品について、感じたことや考えたことを言葉にしてみるというのも。
内容はその年によってさまざまなので、子供達を毎年このプログラムにつれていって、出来上がった作品からその成長を見るの楽しいものです。
過去と現在が交差する塩竃市杉村惇美術館!おすすめ作品やカフェを紹介!塩竈市杉村惇美術館の特別展・イベントまとめ
和菓子づくりに藍染めや金継ぎ、そしてmt(マスキングテープ)でギフトボックスづくりなど、ワークショップコーナーはどこも大人気。塩竈市杉村惇美術館がお送りする「暮らしの市」は、子どもから大人までどなたでもたっぷり楽しい時間が過ごせます。 pic.twitter.com/dt16rgHuKL
— 塩竈市杉村惇美術館 (@SugimuraJMuseum) July 6, 2019
塩竈市杉村惇美術館は、歴史的価値のある建物や所蔵品を大切に保管・展示するだけでなく、これからの未来を背負っていく若者や子供たちの教育・支援にも力を入れています。
また日々を過ごす私たちの生活が、ポジティブな方へゆっくりと変化するような、そんな価値観も提供してくれます。
今回ご紹介しきれないほど多くのイベントやプログラムを行っているので、ぜひHPをチェックして美術館に足を運んでみてください。