本物の夢に出会って実現する日まで~保育園の頃の夢~

夢を叶える

自律神経の病気になった娘は、とても今は明るい未来や夢を叶えた自分を想像することなんてできないでしょう。

でも昔の気持ちを思い出してほしい、そして今の夢に向かって頑張る気持ちを取り戻してほしいと願い、夢をテーマに書きたいと思います。

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思い返せば1番最初の夢は、フィギュアスケートの選手でした。

浅田真央ちゃんが大好きで、真央ちゃんみたいになりたい、とよく言っていたことを覚えています。

先日も2人で応援している羽生結弦くんがオリンピック2連覇を達成し、感動で涙が出ました。

選手生命を絶たれるかもしれないほどの大ケガを乗り越えて、決して簡単に取れるわけではない金メダルを取る。それまでの苦悩や努力を思うと、心が震えました。

そういえば・・・娘は保育園の園長先生に、踊りの才能があるから習わせた方がいい、と言われたことがありました。

園長先生も以前からダンスをされているようで、よく運動会やお遊戯会などでみんなの前で踊っていました。

その園長先生からせっかくアドバイスをいただいたのですが・・その時はダンスといってもどんなダンスをさせるのがいいの?というのと、経済的にも厳しく、あんまり本気で考えていませんでした。

それからしばらくして、園長先生から言われたこともすっかり忘れた頃、娘を連れて会社の同僚みんなと取引先主催のイベントに参加した時。

連れて行った娘が音楽に合わせて踊っているのを見て、「踊るの向いてるから、ダンス習わせた方がいいよ」「創作ダンスみたいのがいいよ」と言ってくれた人がいました。

彼女は某パソコン教室で校長をやっていたほどの人で、出産を機に退職して、出産後、当時私の働いていた会社にパートとして勤めていました。

家にも遊びに行ったことがあり、しっかりとした考えを持ちつつも柔軟性のある生き方に、影響も受けたし尊敬もしていました。

彼女の言葉に園長先生の言葉を思い出し、2人も娘にダンスの才能があると(ちょっと大袈裟ですが)言ってくれるということは、本当に才能があるのかもしれない、と思いました。

ただ、やはり習い事をさせるだけの余裕はなく、また「創作ダンス」というところで一気にハードルが高くなり、結局まともに調べることもせず諦めたような気がします。

娘は今でも本当に調子が良い時は、音楽を聴きながら踊っていたりします(どんな踊りなのかは、見られるとすぐにごまかしてやめてしまうのでわかりませんが)。

もしあの時ちょっと無理してでもダンスを習わせていたら、今頃どんな夢を持って頑張っていたでしょうか。

そもそも自律神経の病気になんてかからない、健康な体になっていたかもしれません。

子育てに関しては、いつでも後悔ばかりです。たとえその時の自分には、そこまでしかできなかったとしても。

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真央ちゃんが現れたのは、その頃でした。

娘が喜んでテレビを見ている傍で、私も夢中で応援していました。

真央ちゃんがジャンプすると、娘もその場でジャンプして回っていて、その可愛らしさに見ている大人はみんなで笑っていました。

私も大好きなフィギュアスケートを娘がやりたいと言っている。やらせてあげたいに決まっています。

ダンスの才能が少なからずあるのなら、フィギュアスケートだってできるはずです。

でも、私は離婚して間もなく、収入も少ないため実家に身を寄せている立場。フィギュアスケートにはお金がかかるというのは有名な話です。とてもそんなことをしてあげる余裕はありませんでした。

それ以前にダンスも習わせてあげられなかったのです。

どう娘に言って聞かせたかは覚えていませんが、お金がないから、と言ったと思います。

私は家に財力がなかったために、大学に進学することを諦めていました。

本当に行きたければ奨学金をもらえるほど頑張って勉強すれば良かったのですが、学生時代はあまり体調が良くなく学校もよく休んでいて、奨学金をもらえるような成績ではありませんでした。もっと言うと、実際そこまで勉強もしていませんでした。

人はやれなかったことへの後悔ばかりが強く残ってしまいます。

就職してだいぶ経ってからですが、大学に行かれなかったのは何も親のせいだけじゃないと思えるようになりました。

本気で行きたいのなら働きながらでも通信制で学ぶ方法もあったのに、そうしなかったのは自分です。

でも、自分が望んだ時に望んだことができなかった、これもまた事実です。

だから娘には大学に行きたいと思った時に、親の財力のために行かれなかったと思う後悔をさせたくないと思っています。

そのために必要だと思う資格を取り、正社員として働く道を選びました。

たった1人の娘だから、全力で幸せにしたい。甘やかしていると思われるかもしれませんが、独立するまではそれが親の仕事だと思っています。

娘がやりたいと思うことを、この時点ではやらせてあげられませんでした。

今は無理だけど、娘が本物の夢に出会って本気でその夢を叶えようと思った時、親ができる応援を全力でするために、今は頑張って働くしかないんだ。そう思って今まで働いてきました。

それはいつしか自分の昔の後悔に重なって、気付かぬうちに娘を大学に行かせることが自分の目的になってしまっていました。

娘が全日制の高校に通えなくなって、目が覚めた気持ちです。

娘が本当に叶えたい夢に出会ったら、今度こそ何の曇りもなく娘を応援しよう。そう思っています。

本物の夢に出会って実現する日まで~小学校時代の夢~へ続く

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