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先日Yahoo!ニュースでニュージーランドの企業で週休3日制を試験運用したところ、生産性・ワークライフバランスの向上、ストレスの低減が見られたと取り上げられていました。
週休3日制になったらと考えると、今仕事をしている人の大半は不可能だ、と思うのではないでしょうか。
私も今の自分の仕事を考えると、とても実現できるとは思えません。
実際私の会社でも働き方改革としてフルフレックスや在宅勤務を導入しているものの、私の部署で在宅勤務を始めた人はいないし、私がフルフレックスを使って出勤したのは病院に行った1日だけです。
そういう状況がよくわかっている私でも、今週休3日制は取り組まなければいけないと感じています。
今回は週休3日制が必要だと私が思う理由を書きたいと思います。
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週休3日制が必要になってくる日本
私が週休3日制が必要と思うのは、今の日本に原因があります。
政治が悪いとか、私達の祖先が悪いとか、そういうことが言いたいわけではありません。
今の日本に週休3日制が必要だと思うのは、下記のような理由からです。
働き盛りが介護世代に突入
今まさしく私が直面しようとしている、親の介護問題。
母は糖尿病になって心臓にステントを入れてから、どんどん年を取ってしまったように感じます。
今は歩くのもやっとといった状態で、物忘れは激しく、聞き間違いが多くて突然怒り始めたりします。
子供の頃はよく怒られましたが、感情的になって怒ることはほとんどなく、涙1つ見せない強くて賢い尊敬する女性でした。
まさか自分が親の介護を考えるようになるとは・・・どんなに悲しくてもこれが現実です。
もうそう遠い未来ではないと思った時、まず考えたのは仕事のことでした。
フルフレックスや在宅勤務ができるようになっても、今の私の仕事では多分会社を続けることはできないと思いました。
部署を異動することで続けられる可能性を考えてみましたが、とにかく残業の多い会社です。周りの人達に申し訳ない気持ちが募り、辞めることを選択するでしょう。
今働き盛りの40代前後の人達は、これから介護という問題に向き合っていかなければなりません。
今も昔も親の介護問題はありますが、介護をしなければならない人は負担も大きいため、とても普通の人と同じように働けるはずがないと思います。
施設への入居を考える人もいると思いますが、入居するには条件があったり、空きがなかったり、何よりも費用がかかります。
私の母の場合は、本人が絶対に施設には入らないと言っていますし、どの程度介護が必要な状態になるかはわかりませんが、私は母を施設に入れず自分で介護しようと思っています。
家庭によって介護への向き合い方は違いはありますが、フルタイムで働く人が介護をすることになった場合、今までは退職を余儀なくされた人も多いと思います。
もしかしたら週休3日制になっても、継続して働くことはできないかもしれません。
でも周りのみんなが週休3日制になれば、他に身内がいる人は交替で介護にあたることが今まで以上に可能になると思っています。
様々な情報から生まれてくる今までの日本人の働き方への疑問
私も今まで子供をいい大学に入れれば子供の将来は安泰だ、と思っている1人でした。
私は家庭の事情で大学への進学を諦めているので、自分が行きたかった大学へ行かせてあげたい、家庭の事情で子供が夢を諦めるなんて、絶対にさせられないと思っていました。
できるだけ多くお金がもらえる会社で働きたいと資格を取ったり転職したりしましたが、その際引っ掛かって来たのはやはり学歴でした。
その会社が出しているその他の条件は十分満たしていても、「大卒」の壁だけは越えられませんでした。
だからこそ、大学だけは出た方がいい、と強く思っていました。
でも当の本人には夢があり、大学に行くより専門学校へ行った方が夢を実現するには近道で、それは娘が自分でインターネットを使って調べて導き出した答えでした。
今はインターネットを使えば様々なことを調べることができます。
私もわからないことがあるとすぐにGoogleなどを使って検索するようになっています。
子供の頃からスマホを持ってインターネットでいろいろな情報を調べることができる今の若い世代には、私達が昔から受け継いできている日本の常識は通用しなくなってきています。
そしてその中で、朝会社へ行って夜まで働くという働き方に疑問を感じている若者も少なくありません。
若くて行動力のある人達は、会社に勤める以外の働き方を見出してきています。
娘などは体調のこともあり、朝早く起きて会社で働くのは続かないから、起業したいと思っているようです。
そして10月からはホリエモンこと堀江貴文さんが主催で「ゼロ高等学院」を開講されます。
ホリエモンが作る新しい高校はこれからの日本に必要な学校で書きましたが、意欲のある人や今までの人生をやり直したい人、若い頃からいろいろな経験を積みたい人が今後座学より行動を目的とした学校へ通い始めます。
その時人材を確保するためには、社員の働く環境やライフスタイルまで考えることが必要になると思うのです。
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優秀な人ほど考える独立
これまでも優秀な人ほど働いていた会社を辞め、自分で会社を作って独立する人は何人もいました。
考えてみれば当然のことで、自分でお金を稼ぐだけの能力があれば、会社に守ってもらう必要もないし、むしろ会社には会社のルールがあるため「自分がこうした方がいい」と強く思うことでも通らなかったり、通るまでに時間がかかってチャンスを逃してしまうという苦い思いをしなくて済むようになります。
優秀でも人間関係に苦しみ退職に追い込まれる人もいるし、仕事によって体調を崩したりうつ病になってしまう人もいます。
以前から会社という組織自体が肌に合わない人もいましたが、今はそういう人達も認められ始めています。
会社に属さないことを選択をする人達がこれからはどんどん増えていくことが考えられのに、会社に拘束することばかり考えている企業は、どんどん優秀な人材から逃げられてしまうようになるでしょう。
フルフレックス、在宅勤務、そして週休3日制の導入は、会社にとって有益な人材を確保するための手段となってくると思います。
気候の変化
地域によって違いはあるものの、日本は四季の美しい過ごしやすい国だと私は思っています。
それがここ数年の異常気象で、春の終わりには今までの真夏と同じ温度まで気温は上昇、夏は最高気温をどんどん更新、秋という季節は短くなって感じることもできずに、気が付けば今まであまり雪が降らなかった地域に大雪が降るようになっています。
このような天候の中、毎日決められた時間に会社へ行き、どんな天候になろうと終業時間まで帰ることができない(もちろん対応している会社も多くあります)のでは、何のために生きているのか、ということまで考えるようになってもおかしくありません。
炎天下の中会社に行く、という1つを取っても熱中症の心配があるのに、毎日会社で働くことがこれからの日本に合っているのかというのは疑問です。
会社の方が冷暖房設備が整っている、ということも一理ありますが・・・
柔軟な働き方ができる会社こそ、これからの日本には生きて行く上で必要になってくると思っています。
まとめ
日本の企業でも少数ですが週休3日制を導入しているところはあります。
もともと週休2日制だった企業の場合、1日分の仕事が残ってしまうことになりますが、ではその仕事はどうすればいいでしょうか。
勤務する4日に割り振るため、1日の労働時間を増やし4日で5日分の時間を働く、という方法を取っているところもあります。
5日分の仕事が4日でできるように効率化をして、給料は減額なく今まで通りの金額を支払ってくれる優しい会社もあります。
働く日数が減ったのだから給料が減るのも当たり前、と給料を減額するところもあります。
週休3日制には企業だけでなく雇用される側にも努力が必要になり、今回ニュージーランドの企業の試みが成功した背景には、社員の能動的な協力体制にあります。
会社に週休3日制を導入するのは決して簡単にできることではありませんが、自分の働いている会社が導入しようと検討しているのであれば、ぜひ積極的に協力してほしいと思います。
どんなことでもそうですが、一部がどんなに頑張っても周りが対岸の火事と思っているようでは何事も前には進まないし、取り組みは失敗してしまいます。
雇用する側もされる側も、自分の言い分だけを通すのではなく、歩み寄って1つの結論を導き出すことが今後更に必要となり、それが働きやすい会社、自分が働くことに誇りを持てる会社となっていくと思っています。
どんな会社にも一長一短ありますが、週休3日制にならなかったとしても、自分が働いていて良かった、と思う会社で働きたいし、そういう会社にしていく努力もしていかなければいけないと思っています。