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前回は、手術前に行きたかった温泉に行った時のことを書きました。
乳がんの手術前にどうしても行きたかった温泉乳がんの手術が近づくにつれ、私の中で本当に部分切除でいいのか、という疑問が湧いてきました。
癌だとわかった時、私は全摘出手術にしたいと思っていたので、先生の意見に押し切られるような形で部分切除にしたことに、どこか納得できていなかったからです。
今回は手術が近くなった頃の自分の葛藤について書いていきます。
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入院の準備
入院まであと2週間を切った土日、やっと入院準備にとりかかれるようになりました。
会社で新しく開始した業務の準備段階から携わっていた私は、仕事を軌道に乗せて、休んでいる間も通常通り仕事が流れるようにしなくてはならず、毎日残業、時には休日出勤したりととても自分のことを考えられる時間がありませんでした。
なんとか開始直後のバタバタを乗り越え、別の人への引き継ぎも始めることができたので、ようやく自分のことを考えられるようになったのがこの時期でした。
もしかしたら仕事の忙しさにいろいろ思い悩むことから逃げていたかもしれませんが、もともとマイナス思考な私にもし十分な時間があったら、こんなに明るく前向きに生活できていなかったかもしれないので、それはそれでよかったのかもしれません。
まずは病院から渡されている5種類くらいの書類を、入院直前の状態を記入しなくてはいけない部分を残し、大体書き終えました。
入院申込書の保証人欄は、義理の弟が先日母の誕生日祝いに来た時に書いてもらってあったので、残りは同居している家族の署名だけになりました。家族の署名は弟にお願いしました。
ここまでくれば後は持ち物の準備だけです。
入院したら前開きの下着が必要、そして手術後は普通のブラジャーも使えないというのは前に乳がんのことを調べていた時にちらっと見て知っていたので、インターネットでどんな物があるか調べました。
入院時に必要な物はあらかじめ病院で聞いていたことと、ネットで調べれば詳しく載せてくれている人達がいて、泥縄のように慌てて調べている私は本当に助けられました。
その延長でいろいろな記事を読んでいた時、元SKE48の矢方美紀さんが乳がんで左乳房を全摘出したことを知りました。
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乳がんの手術を部分切除か全摘出か決めるには
部分切除術への迷い
元SKE48の矢方美紀さんが自身で全摘出を選択したことを知り、私は自分の部分切除について疑問を持つようになりました。
乳がんの告知を受けた時、私はすぐさま全摘出にしたいと申し出たのですが、先生に乱暴なこと言ってはいけないと止められました。
その時は全摘出というのは簡単にするものではないのだと、腑に落ちないところもありましたが、納得したつもりでした。ステージ0の非浸潤性乳管がんなのだから、確かに全摘出するのは先生が言うように乱暴なのかもしれません。
でも、私には今回癌とわかったしこりの他に、あと3つしこりがあります。
今回の手術でその3つも一緒に摘出して病理検査に回し、その3つに癌が見つかれば全摘出すると言われているのですが、4つあるしこりの内、1つは既に癌なのに、あと3つが癌じゃない可能性って、一体どのくらいの確立でしょうか?
癌だとわかったら全摘出するのなら、最初から全摘出する方が体への負担は少ないのではないか?と思うのは、癌というものをわかっていない私の浅はかな考えなのでしょうか?
体の負担のこともそうですが、手術を2回するということは、入院費や手術費もその分かかってしまいますし、そのために仕事を休む期間は全摘出を1回するよりも多くなってしまいます。
先生は女性の気持ちというのをよく理解していて、全摘出することによる精神的ダメージをきっと心配してくれているのだと思います。
以前にも書いたのですが、私は胸が片方なくなってしまうより、何の心配もなく生きていかれる方がずっといいのですが、そう言っている人でもショックを受けてしまうことを先生は見てきて知っているから、温存しようとしてくれているのかもしれません。
私にとっては、全摘出するより2回手術をすることの方がよっぽど辛いのですが・・・
自分が納得できる方に決めよう
なんだか考えがまとまらず変に焦ってきてしまったので、何か違うものを見てみようと思った時、イシュランというサイトを見つけました。
乳がん治療を行っている病院の治療件数や、医師のリストが掲載されていて、私のかかっている病院を調べてみたりとしていましたが、そこでふと、担当の先生を検索してみようと思い立ちました。
先生の名前は私の暮らす県の中で上から2番目に表示されていて、患者さんの感想が2件投稿されていました。
時間を惜しまず対応してくれる、親身になってくれるという感想を読んで、私も先生に診察を受けた時のことを思い出しました。
確かに私は先生の話を聞いて、自分の乳がんのことも手術のこともきちんと納得できていました。
それは先生がどんな質問にもきちんと答えてくれ、私のことを考えて話してくれていることを感じたからです。
先生の誠意ある対応があったからこそ今まで落ち着いて生活してこれたのだと、改めて気が付きました。
先生ならきっと私の気持ちをわかってくれる。
入院1日目の手術説明の時に、本当に部分切除の方がいいのか、もう一度きちんと聞いてみようと思いました。
最後に
今回は手術が近づいて、その手術を部分切除か全摘出かで迷っていた頃の自分の葛藤について書きました。
手術を選べるのは症状に寄るところも大きいですが、もしどちらかを選択するような時は、自分が後悔しないようにとことんまで考え、担当医師ともとことん話すことが大切だと思います。
その自分にきちんと最後まで向き合ってくれる先生こそ、自分の手術を託せる相手なのだと思うからです。
今、悩んでいる方がこの記事を読んで下さっているとしたら、どうか後悔のない選択をされるよう、祈っています。
次回からは入院中について書いています。
乳がんの手術〜入院1日目〜もし入院中の状況や手術などについて気になる方は、ご覧いただければと思います。