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全摘出手術になった時再建手術をするべきか
2018年6月26日。病理検査の残りの結果を聞くために病院へ行きました。
手術をしてから丸2ヵ月。
切除部分に点在する非浸潤性乳管がんがあることがわかり、全摘出手術になることがわかってから、更に1ヵ月後の今日が結果を聞く予約日でした。
全部の結果が出れば全摘出手術が覆る、などということはないのはわかっていましたが、それでもちょっとだけそんなことにならないかな、と期待していた部分はありました。
もちろんそんなことはありませんでしたが。
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今日聞いた結果は、ER、PR、Her-2についてで、女性ホルモンがなんとか、と先生は言っていましたが、正直何のことかさっぱりわかりませんでした。
問題がないことはわかりましたが、後でたまたまインターネットでトリプルネガティブ乳がんはこの全てがネガティブのもの、ということを知り、癌のタイプを調べたのかな?ということに気が付きました。
全摘と聞いた時、さすがに動揺したのか先生にはいろいろ言ってしまいましたが、今は落ち着いて先生の話を聞くことができました。
今では全摘出後同時再建手術も受けようと決めているのですが、どうして再建手術を決めたか、その理由をまとめてみたいと思います。
理由その1:あったものがなくなるのはショックに違いない
もともと胸が小さい私は、乳がんがわかった時点で全摘出してほしいと言っていました。
非浸潤性の大人しい癌でその他の部分にあるとは考えにくいから、そんな乱暴なことはできないと先生に止められて部分切除になりました。
術後の経過も順調で、多少形は変形したもののほとんど気にならないような状態で(傷は下側で上から見る分には見えないのでなおいいです)、すぐに仕事も復帰できてこんなに軽く済んだことを感謝していました。
でも全摘出が必要だと知った時、やっぱりショックだったと思います。
一番に浮かんだのは会社になんて言おう、全摘は今回ほど短い期間の休みでは済まないのに仕事はどうしよう、ということでしたが、軽くパニック状態になったのは本当はショックだったからだとあとあと気付きました。
結果を聞いた後は放射線治療だと思っていたので、想定外の結果が出たせいでのパニックでもありますが・・・
潔く全摘出すると決めていた割に、みっともないものです。
結局のところ、実際そうなってみないと自分がどうなるかなんてわからないものなのです。
先生はそれをよくよくわかっていたから部分切除にしたんだろうな、と納得もしました。
そんなみっともない私が、どんなに小さいとはいえ胸がなくなってしまったら、自暴自棄になりかねないな、と思ったのです。
今日先生にも私の胸ならバランスも取りやすいからきれいに再建できるだろうと言っていた、と言われました。
胸が小さいから、と笑って答えましたが、多分他の先生が言っていたら怒っていたかもしれません。
先生が嫌みのない優しい先生で本当に良かった。
それにしても一体いつの間に誰が私の胸を見たのでしょうか・・・先生の説明だけで他の先生がそう言ったとしたら、それもちょっと悲しいですが。
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理由その2:普通に生きる、より幸せに生きたい
最初に病理検査の結果を聞いた時、全摘の場合は最低でも2週間は入院しなければいけないと聞いていました。
今回の部分切除で約1週間の入院だったので、その倍入院することになります。
今回復帰したのは退院1週間後なので、単純に考えて約1ヵ月くらいは仕事を休むことになるでしょう。
切除するのはもっと広範囲なので、そんなに簡単に回復するとは思いませんが・・・
今日改めてどの位で仕事に復帰できるか先生に尋ねましたが、個人差があるからわからない、と言われました。
更に再建手術で再度手術した場合の期間を聞きましたが、形成外科が担当になるからわからないので、手術がきちんと決まったらその時確認しようと言われました。
全摘出と聞いた時に仕事どうしよう、とまず考えましたが、今は少し気持ちが変わって来ています。
仕事復帰当日から残業をしなければいけなかったことにも思うところがありますが、何より上司に全摘出になることを伝えた時のことが、今の結論に至るきっかけになりました。
確かに自分で手術の日程を決めていいと言われているくらい緊急性がないことは伝えましたが、誰か雇ってもらえないかとお願いしても、今始まったばかりで安定していない、これから改善していけば工数も減らせるようになるかもしれない状況なのに、今の時点で人を雇うことは会社には言えないと言われ、その見通しがつくまで手術をいつするかすら決められないことを考えてくれないことに愕然となりました。
会社には数字というものがあるので仕方がないのはわかります。いずれ私が帰ってくるのに人を雇えば人件費が赤字になることもわかります。
でも、人を雇う雇わないはともかく、なぜ仕事より自分の体の方が大事だから、と言わないのか・・・
優しい言葉を期待したのではなく、嘘でもそう言わなかったことでこの会社がそういう会社なのだということがはっきりわかってしまったのです。
定年まで働こうと思っていた会社だったのに、頑張っても自分の命を削るだけなのだな、としか思えなくなってしまいました。
今後この会社で働き続けるかどうかは別として、私にも幸せに生きる権利がある、と強く思うようになりました。
もし会社を辞めて生活が多少苦しくなったとしても、幸せだと思って生きて行きたい。
再建手術を受けなければ、着たい服も着られなくなるかもしれないし、どうしても人の目が気になって、外へ出ることもやりたいこともできなくなるかもしれません。
充実した人生を送るには、必要のない壁はない方がいいと思ったのです。
再建手術をすることで明るく前向きに生きる
ここまで書いた2つが、私が再建手術を決めた理由です。
今までコンプレックスだった小さい胸だけれど、なくなってしまえばきっとショックだし、きれいな胸になれば自分まできれいになったような気持ちになって、気分も明るくなるかもしれません。
どんなことを幸せに感じるか、それは人それぞれでわかりませんが、胸がなくなることで手放してしまう幸せはきっとあると思います。
早い時点で乳がんが見つかったのは、まだだ生きていていいということだと思って、与えられた人生を幸せに生きて行くことを選びたいと思います。