この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売上の一部が還元されることがあります。
4月28日入院4日目。
すっかり5時半前後には目が覚めてしまう体になってしまい、静かにスマホをいじってみんなが動き始めるのを待っていました。
6時位になると看護師さんが病室の電気をつけ、検温に回ってきました。
看護師さんに髪の毛を洗いたいと告げると、今日は休日で看護師が少ないため、その時間にお手伝いできる看護師がいるかわからないが良いかと聞かれたので、自分でできるから大丈夫だと答えました。
スポンサーリンク
朝食は8時頃なので、それまでの時間空腹と闘いながら洗顔をしたりと、のんびり過ごしました。
朝ご飯もまたお粥でしたが、談話室へ行って食べました。
先に1人居たおじさんも気がつくとどこかに行ってしまい、広い談話室をまるで貸切っているようでした。
外はいい天気で、カーテンで仕切られた一画にじっとしていると気持ちはどうしても沈みがちでしたが、外を見ながら食事をしていると気持ちが明るくなってきます。
食事が終ってしばらくすると、1人また1人と退院して行きました。
9時半を過ぎた頃、シャワー室へ髪の毛と足を洗いに行きました。
昨日妹が来た時に教えてくれたバスマットの置いてある棚からバスマットを、そして一緒に置いてあったシャワーケープをお借りして、まず髪の毛を洗うことにしました。
髪の毛は専用の洗面台で洗うのですが、まずシャワーを出す所から失敗して、お湯がシャワーケープを伝って足を濡らしてしまったり、終わった後は足下は水浸し、回りの壁へも水が飛び散ってしまい、青ざめました。
とりあえず全部終わらせてから看護師さんに話そうと、シャワー室へ。
鏡が湯気で曇ってしまう前に、傷口を見ることにしました。
看護師さんたちがみんな傷も小さくてきれいだ、と言っていましたが、その傷といよいよ対面する時が来ました。
風呂場の鏡はピカピカとは言えずくっきり見えるというわけにはいかなかったものの、下に向かって縦にある傷口は、生地を縫った時に布が寄ってしまったようなデコボコになっていて、一部が黒ずんでいました。
腋の下近くの傷はそんな色はしていないのに、やっぱり大きく摘出した所は変色してしまうのでしょうか・・・
傷が小さいのかどうかも知識のない私にはわからず、手術後最初に胸を見下ろした時は乳首が下を向いてしまっていたので、そうは言っても結構へこんでしまったのだろうな、と思っていました。
でもパッと見では先生が言っていた通りそこまでへこんだとは感じない位の肉厚?ではありました。
さすがにこれを見たら泣きたい気持ちになるのではないか、と思っていたのに、意外と冷静に、まぁそんなもんだよね、と思っていました。
最初に居た病室では、もっと具合の悪そうな人たちがたくさんいました。
抗ガン剤の為に大量の髪の毛が抜けてしまった人も、具合が悪くて眠れない人も、明日どうなるかわからなくても闘っている人もこの病棟にはいるのです。
私は(多分)これで根治で、後は病理検査の結果を待って放射線治療をするだけになります。
この程度で済んだ私は幸運なのです。
足を洗って上半身を手術した部分を除いて濡れタオルで拭き、着替えてシャワー室を出ると、看護師さんに洗髪時の惨状を伝え、片付けてくれると言うので、小さくなりながら部屋へ戻りました。
髪を乾かしてから、楽しみにしていたコーヒーを買いに出掛けました。
病院内には某コーヒーショップが入っていて、ホットコーヒーを頼むと、店員さんが当日のレシートを持ってまたコーヒーを頼むと安くなると教えてくれました。
パジャマで行けば入院しているのはわかりますもんね・・・
スポンサーリンク
病室へ戻ると左隣の人が退院していることに気付き、そちらが窓側なので思い切って左側のカーテンを開けました。
ベッドの上からだと窓の外は遠くの山しか見えませんが、ベッド回りも明るくなって、気持ちも少し晴れました。
お昼を談話室で食べて戻ってくると、病室に誰もいないことに気がつきました。
5人全員退院だったようです。
一時的に個室状態です。何かしないともったいない気分です。
とはいえ、朝は下がっていた熱がまた上がり始めたので、大人しくベッドで読書をしながら、着替えを持って来てくれる家族を待っていました。
16時頃の検温で37.6度。
ここへ来て1番高い熱が出てしまいました。
看護師さんに、インフルエンザもまだまだ流行っているから、動くのは病棟内だけにした方がいいと言われました。
傷は痛み止めを使うほどではなかったものの、服が擦れたり何かが当たっただけでも痛みました。
口から管を入れた時にできたと思われる大きな口内炎が痛むくらいで、このくらい平気だと思っていましたが、術後は熱が出ると聞いていたのに気楽に出歩いた結果ですね。
大事を取る、って大切なことだと、身を持って知りました。
しばらくしてにわかに騒がしくなったと思うと、新しい患者さんがやって来ました。
個室気分もここまでですが、反対の並びの入口側のベッドになったため、まだ窓側のカーテンは開けていられそうです。
新しい方の看護師さんから説明が終わった頃、うちの家族が3人で来てくれました。
談話室へ移動して、おやつを食べながら他愛ない話をしてのんびり過ごしました。
家族に迷惑をかけているものの、こういう時間というのも良いものだね、と娘と話しながら、もうじき夕ご飯だというのに結構食べてしまいました。
途中先生が呼びに来て診察があり、早ければ4月30日には退院できるかもしれない、と言われました。
明日の診察で退院日を決定することになり、先生にまた熱が上がってしまったことを伝えると、大丈夫下がるよ、下がらなかったら風邪だよ、と笑って言われました。
それだけ術後の経過が順調なのでしょう。
家族を見送った後、あまり無理して熱が上がらないように大人しくしていたのですが、20時の検温で37.5度。
看護師さんからアイスノンをもらって、とりあえずあまり動かないように動画を観て過ごすことにしました。