この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売上の一部が還元されることがあります。
4月27日手術翌日。
ベッドを起こしてもらったことで腰の痛みがだいぶ良くなったので、ウトウトしながらもテレビを観たりしていました。
私のいる手術直後の病室はナースステーションのすぐ隣で、確かに男性もいるとは聞いていましたが、男性もいる、のではなく、他には男性しかいませんでした。
眠れないからと睡眠導入剤を頼んでいる人がいたり、夜中に熱が上がってしまった人がいたり、いるのかいないのかわからないくらい静かな人がいたりと、観察できている私は結構元気だな、と思いました。
スポンサーリンク
実際切った部分は痛くて2回ほど痛み止めをお願いしましたが、それよりも腰が痛かったり、切っていない部分が痛かったりと、他の痛みが気になっているくらいでした。
この時点ではまだ立ち上がっていないのでなんとも言えないのですが、心配していた体力の低下も、今寝ている状態では何にも感じません。
7時前くらいに看護師さんが血液検査の採血に来ました。
右を手術していて、左腕は点滴をしているから、足から取りますね、と右足の脛の辺りから血液を採っていました。
右手から採血してはいけないと聞き、入院中はですか?と尋ねると、これからずっとだと言われました。
リンパの関係でむくみが出たりするそうで、今後は自分で気をつけないといけないそうです。
退院後しばらくの生活や治療の他にも、気をつけなくてはいけないことがあるんだと、改めて知りました。
8時半頃先生が来てくれて、傷を見て、出血もないし数日様子は見るけど、退院日が早くなるかもしれない、と言ってくれました。
昨日も看護師さんや研修医の先生にも気持ち悪くないか聞かれましたが、傷と腰が痛いだけで他は全く大丈夫なので、本当に早く退院できるかもしれません。
9時過ぎになると看護師さんが2人来て、体を拭いて点滴以外の器具を取り外してくれ、着替えさせてくれました。
初めて歩くときは看護師さんの付き添いが必要とのことで、看護師さんが来る前にトイレに行くようであれば呼ぶように言われました。
結局看護師さんが来るまでにトイレに行くことはなく、廊下を看護師さんと一緒に少し歩き、大丈夫ということになりました。
やっと動けるようになったので洗顔に行こうとしたところ、栄養士さんが来て普段の食事について聞かれました。
うちは母が糖尿病になっていて、更に高血圧であることから、食べ物の味付けを少し薄味にしています。またスナック菓子などもほとんど食べず、その他の甘いお菓子も休みの日などに時々食べるくらいです。
それを伝えて栄養士さんからの話を聞いている途中で、突然の吐き気と頭痛が始まって、起きていられなくなりました。
看護師さんに話したら片頭痛のせいらしく、傷の痛みもあるので痛み止めを勧められました。
痛み止めを飲んで少ししてから、部屋が移動になりました。
調子が悪かったため、ベッドに寝たまま運んでもらうことになりましたが、意識はなかったものの、こうやって運ばれるのは2回目なんだな、とぼんやり思っていました。
手術後やっと食べられるようになったお昼には5分粥が出て、きちんと食べ物を食べたからか、随分と元気が出た気がしました。
さっきの気持ち悪さも、お腹の空き過ぎからきたのかもしれません。
点滴も外れたので、15時くらいにはおやつを買いに売店まで行きました。
栄養士さんと話した際、今日はプリンやヨーグルトやアイスなら、お昼の5分粥が出た後ならいいと言われたので、こんな時は贅沢にハーゲンダッツ、という栄養士さんの言葉に乗っかり、ハーゲンダッツにしました。
病室は6人部屋なのですが、その内の4人は明日退院するようでした。
それでもみんな私より重症に見えて、手術翌日から病室でアイスを食べるのも気が引けたので、談話室で食べました。
戻ってくるとすぐに看護師さんが体温・血圧を計りに来ました。もしかしたら15時は出掛けてはいけない時間だったかもしれません。
それからしばらくは大人しく読書をしていると、先生が病室へやって来ました。
明日退院する患者さんの所へ来たのを、看護師さんが捕まえて退院日を確認してくれました。
さすがに明日というのはないけど、明日の16時から24時間勤務なので、その間に診察して決めて下さるとのこと。
捕まえたついでに私もメモしておいた質問をしました。
手術が通常のケースとは異なるため、あらかじめもらっていたスケジュールは参考にできず、看護師さんに聞いてもわからなかったため、シャワーはいつからいいか、など先生に聞くしかありませんでした。
大好きなコーヒーも飲んでいいか確認し、OKをもらえて嬉しくなりました。明日は病院内のコーヒーショップへ買いに行こうと楽しみができました。
スポンサーリンク
18時前になると、妹が仕事帰りに来てくれました。
ちょうど夕食の時間になったので、談話室へ食事を持って行って話しながら食べることにしました。
以前母が入院した時は、談話室で食事をしている人が多かったのに、今は1人もいません。
でも病室にいると暗い気分になってしまうので、私は談話室で食事をしようと思いました。
妹から弟が摘出したしこりを見たことを聞いたので、妹が電話をかけたついでに弟に確認しました。
小豆よりちょっと大きい大きさの豆みたいだった、色を付けたみたいで青っぽい色に染まってた、と言うので、見たかった、と言うと、あんなグロいもの見ない方がいい、と言われました。
私の体にあったものがどんなものだったのか、癌というものがどんなものなのかを、私は自分の目で見て知りたかったので、そのチャンスを逃してしまったのは、残念でなりませんでした。
面会時間終了15分前のアナウンスが流れたので、差し入れに頼んだプリンを2人で食べた後、妹は帰って行きました。
思えばこんなにゆったりした気分で妹と話をすることも、ここ数年はなかったな、としみじみ。
お互い仕事もあり、妹はまだ子供も小さいし、なかなかそういう時間を取るのは難しくなっています。
私たち兄弟3人は、周りから見るとびっくりされるほど仲が良く、家も近いせいで行き来も多いので、2つの家族なのに1つの家族が2ヵ所に住んでるように感じています。
まぁ、その分大変なこともあるのですが・・・
その日の夜は熱が少し上がって、夜中に汗だくで目が覚めました。
なかなか寝付けずトイレに行くと後から女性も来て、手を洗っている時に声をかけられました。
「同じ部屋の人ですよね?私の咳がひどくて眠れないのじゃないかと思って・・・ご迷惑かけてすみません。」
「いえ、(眠れない理由は)全然違うので、気にしないでください。私の方がガタガタさせたり、うるさくしていてすみません。」
一緒に部屋へ戻ると、その方は私の右隣の人でした。
右隣といえば、私がこの部屋へ移って来た時に、テーブルを勢いよく動かしすぎてベッドにぶつけてしまった人です。
むしろ私が謝らなくてはいけないくらいなのに・・・
病室はカーテンで仕切られている中で過ごすため、同じ部屋の人でもなかなか顔を合わせる機会がなく、きちんと挨拶を交わすことができません。
母が入院をしていた頃は、母は同室の人とよく話をしていました。
その時とは病棟が違うため、病状の違いがあってのこととは思いますが、入院時のマナーというのをきちんと調べて入院すればよかったと、今更ながら思いました。