菅野美術館(塩竈)の建築がすごい!シャボン玉のような空間が神秘的!

宮城県の風光明媚な港町、塩竈市の住宅街の中にある菅野美術館は彫刻に特化した小さな美術館です。

ロダンやブールデル、ムーアなど西洋近代彫刻の巨匠たちの作品8点が常設展示はれているのですが、この美術館の特筆すべきところは、何といってもその作品1つ1つのために作られたそのシャボン玉のような展示空間です。

ここではそんな菅野美術館(塩竃)についてまとめています。

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住宅街の中に突然現れる菅野美術館(塩竃)の建築がすごい!

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🌞  週末は塩釜の美術館巡りへ  まずは48年振りの"内部公開"で話題の 大阪万博 太陽の塔🌞の「岡本太郎展」  撮影禁止のため中の写真はないけれど 彫刻や「明日の神話」や「太陽の塔」のレプリカ 「坐ることを拒否する椅子」には座って白亜の空間を満喫して…  塩釜にこんなに素敵な美術館があるなんて 塩釜出身の人に聞いても誰も知らなかったという  細い路地を曲がって曲がって…その先にある 塩釜 緑ヶ丘病院の院長先生が建てた個人所有の美術館は 建物や景色も素晴らしくとっても心が満たされたのでした☺️💕 (眼下に見える豪邸は院長先生のご自宅です)  ◾️岡本太郎展 2017/12/9(土)~ 2018/4/1(日) 菅野美術館:宮城県塩竈市玉川3-4-15 開館時間:10:00~17:00(16:30まで入館受付) 駐車場:3台 東北本線 塩釜駅から徒歩10分  #大きい車では厳しいかな #私のVEZELでも切り返した #途中対向車が来て泣く泣く路地に入った #バックで入れたから出るのは余裕 #岡本太郎 #芸術は爆発だ #太陽の塔 #明日の神話 #彫刻 #芸術 #菅野美術館 #コールテン綱 #鉄 #錆び #凝った外観 #モダン #白亜の空間 #建築物 #美術館 #塩釜 #仙台 #宮城 #tarookamoto #towerofthesun #sculpture #art #museum #cortensteel #building #sendaigram

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菅野美術館(塩竃)があるのは東北本線塩釜駅から徒歩10分ほどの住宅街の中です。

住宅街の中を歩いていくと突然視界が開けて、小高い丘に錆色の茶色い鉄板で建てられた立方体の建物が見えてきます。

一見おしゃれなデザイナーズハウスのように見えなくもないのですが、これが菅野美術館です。

楕円形のエンボス加工が施された鉄板によって作られており、その凹凸による陰影と不規則な形と配置の窓によって、この建物自体が巨大な彫刻作品のようです。

この建築は宮城ゆかりの建築家、阿部仁史さんによるもの。

阿部仁史さんは今度の東京オリンピックでサッカーの会場として使われる宮城スタジアムや、海外では世界的科学・電気素材メーカーである3M社の本社ビルの改修を手掛けるなど、国際的に活躍される著名な方です。

彼の作品のなかでも菅野美術館(塩竃)は、ロサンゼルス現代美術館において開催された展覧会にその模型を出品するなど、代表作の1つであるようですね。

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菅野美術館(塩竃)のシャボン玉のような空間が神秘的!

菅野美術館はその内部も特徴的です。

受付が1番上のフロアに位置しており、鑑賞者は展示空間を階段で降りて巡っていくような構造となっています。

美術館にはよくあるような正立方体の白い空間がワンフロア上にずっと続いているのでなく、常設展示されている8点の彫刻作品にあわせられた不規則な形の展示空間が特徴的です。

壁が斜めに配置されていて複雑な空間構成になっていたり、展示室の出入り口が三角形だったり。

どんな展示にも対応するのではなく、あくまでこの8点の作品とその空間を最大限生かし効果を得るための構造となっています。

その空間ひとつひとつをつないでいくと、まるで空に浮かんでいくシャボン玉のような配置となっているのがわかります。

また外観にもみられたエンボス加工の模様が内観のデザインにも活きており、白い壁の上にできた凹凸が柔らかな陰影を生み出して、ほっと落ち着く空間の形成に一役買っています。  

そこに+透かしガラスから淡い光が降り注ぐことによって、彫刻と場が一体になった、まるで協会のカテドラルにいるような神聖さがあります。

こんなに素敵な美術館なのですが、知名度がそこまで高くないのか客足も多くなく、平日であれば独り占めできてしまうかもしれません!

階段だけでなくエレベーターもあるのですが、階段でしかアクセスできない展示室もあるので、車いすの方などは前日までに美術館に連絡してほしい、とのことです。

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菅野美術館(塩竃)ってどんな美術館?

菅野美術館はある1人のコレクターが手に入れた1点の彫刻からその歴史が始まり、現在では8点の西洋近代ブロンズ彫刻が収蔵・展示されています。

ロダンやブールデル、ムーアやデスピオなど彫刻界の巨匠たちの作品を一堂に見ることができ、仙台の定禅寺通りにもブロンズ像が設置されているエミリオ・グレコやジャコモ・マンズーの作品もあります。

現在では常設展のほかに企画展も毎年行われており、なんと岡本太郎や船越保武、佐藤忠良や柳原義達などこれまた日本近代彫刻の星ともいえる作家たちが取り上げられています。

公立ではなく私立美術館で、丘陵地の住宅街の中にあり、美術館のエントランスからは美しい塩竈の景色を見ることができます。 彫刻好きであれば、ぜひとも1度は訪れてみたい美術館です。

菅野美術館

  • 住所   〒985-0042 宮城県塩竈市玉川3-4-15
  • TEL    022-361-1222
  • 営業時間 10:00〜17:00(16:30最終入場)
  • 休館日  月曜火曜(但し祝日の場合は開館し翌日休館)、年末年始、展示替えのための臨時休館
  • 観覧料  企画展:一般500円、大学生・高校生・300円、中学生以下無料
         常設展:一般300円、大学生・高校生・200円、中学生以下無料

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菅野美術館(塩竃)の建築についてのまとめ

菅野美術館は彫刻マニアであれば1度は訪れるべき小さな美術館です。

作品だけでなくその建物自体が1つのアートワークともいえ、彫刻ひとつひとつのために作られた空間は、まるで協会に来たかのような神聖さを感じさせます。

現在は「佐藤忠良展」も開催されているので、これを機会にぜひ1度足を運んでみてはいかがでしょうか。

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