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映画「天気の子」の映像の美しさは予告動画でも話題になっていましたが、実際映画館で観るとその美しさには圧倒的なものがありました。
その中でも私が気に入っているのは真夏の雪のシーンです。
様々な表情を見せる雨や、陽菜が願うことで晴れていくシーンは圧巻なのですが、それでもなぜか心に残っているのは雪なのです。
今回は映画「天気の子」の夏に降る雪のシーンについてまとめてみました。
※ネタバレが含まれますので、これから映画を観に行かれる方はお気をつけ下さい!
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映画「天気の子」では真夏に雪が降る!?
生配信の中で紹介されたカット🏙#天気の子 は、雨が降り続く東京が舞台となります。
(昨日の生配信はアーカイブもありますよ!) pic.twitter.com/Lg4aGT32a2
— 映画『天気の子』 (@tenkinoko_movie) July 1, 2019
映画「天気の子」の舞台は夏の東京。
普通の状態であれば夏に雪が降ることはありませんよね。
でも「天気の子」で描かれているのは天候の調和が狂った世界です。
「雪」は「雨」の種類の1つでもあり、本来であればありえない真夏に降ることで、その異常さが加速していることを物語っています。
ストーリーの後半、帆高は警察から、陽菜と弟の凪は児童相談所の人から逃げるために3人で陽菜たちの家を飛び出します。
東京に来て住むところも働くところも見つからず所持金も底をついてきた帆高は、東京へ向かうフェリーで助けられた須賀に、住み込みでライターとして雇ってもらっていました。
その日は陽菜の「晴れ女」最後の仕事の日で、依頼人はなんと須賀でした。
亡くなった奥さんの両親に引き取られている娘と会う日を晴れにしてほしいという依頼で、みんなで公園で遊んだ後、凪は須賀たちと一緒に食事に向かい、帆高と陽菜は陽菜のアパートへ。
2人がアパートへ着いてしばらくすると、警察が訪ねてきます。
帆高は偶然拾った拳銃を発砲したことで警察に追われていて、とうとう陽菜の家まで突き止めてやってきたのです。
警察は、翌日児童相談所の人たちともう一度来ると言い残し、その日は帰っていきます。
その頃須賀の事務所にも警察が来ていました。
須賀は帆高を誘拐している疑いをかけられていること、帆高が拳銃を所持していることを知り、凪をアパートまで送り届けると帆高に解雇を告げます。
離れて暮らす娘の引き渡しを交渉している須賀は、自分と重ねて見ていた帆高を解雇するしかなかったのです。
須賀は自己嫌悪に陥り、お酒を飲みながら、娘を引き取るために止めていたタバコを吸っていました・・・
「人間歳取るとさ、大事なものの順番を入れ替えられなくなるんだよな」
そう言った須賀のセリフは、なぜだか胸に重くのしかかりました。
もし私が須賀であっても同じことをしたでしょう。
須賀のセリフは今を生きる私たち大人の言葉で、天気の子の見どころの1つです。
須賀についてはまた後程まとめたいと思っています。
ストーリーに戻り、陽菜と凪は母親が亡くなったことで身寄りがなく、2人で暮らしていました。
児童相談所に保護されてしまったら、2人はバラバラに暮らすことになってしまいます。
荷物をまとめていた陽菜に家に帰るよう言われた帆高は、
「俺、帰らないよ。一緒に逃げよう!」
と3人で逃げることを決意します。
3人はアパートを出たものの、大雨で東京には大雨特別警報が発表され、交通機関が麻痺状態。
雨の中、泊まれるところを探して彷徨います。
異様な冷え込みを見せる夜の大都会で地下通路を何度も往復していた時、凪が声を上げました。
「あれ、雪じゃねぇ?」
凪が指差す地下通路の入口を見ると、雪が舞い始めているのでした。
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映画「天気の子」の真夏の雪が地味にリアルで美しい!
映画「天気の子」で描かれる雨は、いろいろな姿でスクリーンの前にいる観客を惹きつけているように感じました。
フェリーの甲板にいる帆高に襲いかかってくる津波とも思える激しい塊の雨だったり、太陽の光に照らされて光の粒に見える小雨だけど大粒の雨だったり。
時に大きな雨粒は魚だったりします。
その丁寧な描写は、新海監督を始めとするこの作品作りに関わるすべての人たちの、思いの結晶に他ならないと思っています。
雪といえば最近では「アナと雪の女王」が雪の世界を描いていますが、どちらかというと激しい吹雪の表現が多く、そうでない時は温かみを感じる雪が描かれていたと記憶しています。
「天気の子」の雪の描写は「普通の雪」だと私は感じました。
真夏に降る雪はもちろん普通じゃないんですが、雪に縁のある地域に住んでいる私には、至って普通に見えました。
雪にももちろん種類があって、先程挙げた吹雪もそうですが、日が差しているのにチラチラと舞う雪もあるし、水分の多い地面に落ちるとベチャッと潰れる雪や、粉雪のようにサラサラしたものもあります。
そういう「特徴のある雪」の方が雪として表現しやすいし、何よりわかりやすいのではないか、と私は素人ながらに思っています。
そして雪が普通に降り続いている時に見られる、あの白く煙ったような、霧とまではいかないけど薄っすらと白く包まれる空気感。
「天気の子」で描かれる雪の空気感に、私はそこはかとない美しさを覚えました。
自分の表現力のなさが悔やまれるのですが、雪の降る地域にお住まいの方なら、これこそ普通の雪の風景だとわかっていただけるのではないかと思います。
普通の雪だからこそ、真夏に降ることでより一層人々の得も言われぬ恐怖心のようなものを煽るような気がして、あえてこの雪を選んだ新海監督がちょっと恐ろしくもあります。
その雪の表現にまでリアリティを追求していることもすごいことなのですが、それができたのはやはり新海監督が雪の降る地域である長野県出身だからなのだろうと推察しています。
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公 開 ま で あ と 4 日 !!
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今回は映画『天気の子」の真夏の雪のシーンとその美しさについてまとめました。
私が「天気の子」を観たのはまだ1回で、初めて観た時にこそ感じることができた素敵なシーンを書き残したいと思い書いています。
「天気の子」の見どころは映像だけでなく、簡単には語り尽くせないし、娘ともまた観に行こうと約束しているほど、何度も観たいと思わせる映画です。
ぜひ、映画館で自分の目で確かめていただきたいと思っています!