半分、青い。北川悦吏子が語る鈴愛の「死んでくれ」発言の真意

「半分、青い。」の第105話で、離婚を切り出した涼次から「家族が邪魔」と言われた鈴愛が、「死んでくれ」と言ったセリフに対し、賛否両論が飛び交っていました。

脚本を書いた北川悦吏子さんは自身のTwitterで、2人のセリフについて思いを語っています。

私は個人としての「自分」と、母親としての「自分」から見て、2人のそれぞれの気持ちがよくわかる気がして、どっちつかずの気持ちでいました。

ただ、かわいそうなのは花野ちゃんで、これからの花野ちゃんがどんな風に思って生活していくのかを考えると、私の娘と重なって切なくなります。

今日の第106話の放送も踏まえ、鈴愛と涼次のそれぞれの思い、北川先生の思いに触れたいと思います。

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何かを生み出すことは犠牲を伴う

一般的にも言われているし、自分自身でも思うことは、「何かを生み出すということは、何かを犠牲にすること」。

誰しも好きでそうしているわけじゃないし、ましてやそれが家族であれば、家族の苦しみが自分に返って来ることは本人が1番理解していると思います。

今回、北川先生はTwitterで物を創ることは「罪だ」と言っています。

物を創るのとはちょっと違うのですが、以前親から貧しい人達を助けるために私財を投げうった人がいたけど、その家族が生活もままならないほどの苦労をしたという話を聞いたことがあります。

現代で聖人として称賛される人の中には、やはり陰で苦労している家族がいます。

人の命を助けることと、物を創って人に感動を与えるのとでは全然違うと言われてしまいそうですが、多かれ少なかれ普通の人と違うことをする人は、盲目なほど何かに打ち込まなければならない時があります。

その犠牲を強いるのが、悲しいことにこの世で1番大切な人であることも・・・

涼次のわがままを正当化する気はありませんが、そのわがままを通すのなら、死ななくていいけど死ぬ気でやってくれ、と思います。

涼次が言った「家族が邪魔」

自分の奥さんに向かって「邪魔」だから離婚してくれ、とはどう取り繕っても最低な発言です。

邪魔に思うなら結婚するな、と言いたいし、子供に寂しい思いをさせるくらいなら別れ際に優しくするな、と言いたいです。

今日の第106話で涼次が幸せで満たされてしまうことで、映画が作れなくなることをおば2人に話していました。

その気持ちはなんとなくわかる気がしました。

ハングリー精神と言いますが、何かに飢えていないと底から湧き上がる強い思いで何かを成し遂げることはできないというのと、似たところがある気がします。

私もずっとハングリー精神でここまでやってきました。そういう強い思いがなければ私も今こうして記事を書けないし、今の生活状態に落ち着くことはできなかったと思っています。

その状態の時、正直言って何もかもが「邪魔」ではあります。
でも「邪魔」だけど、決して愛していないわけではありません。

半分、青い。離婚理由に唖然!急すぎる離婚に思うことでも書いたのですが、せめてもっと鈴愛と花野ちゃんを思いやる言葉で離婚を切り出してほしかった。

別れる時はスパッと切った方がいいのかもしれませんが、どうして自分の退路を断つ必要があったのか、鈴愛にきちんと説明をすべきだと思うのです。

明日の第107話では、鈴愛が涼次と向き合って話し合おうとしますが、その時涼次が自分の気持ちをきちんと説明してくれることを願います。

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鈴愛が言った「死んでくれ」

もう最初からですが、鈴愛はいつも何でもうかつに発言します。

死ねって言葉は絶対言っちゃいけないと、私も親から言われてきたし、私も娘にいつも注意しています。

朝ドラということを考えれば、当然そんなことを言っていいはずがありません。

併せて「涼ちゃん才能ないよ」とも言っています。
人としての涼次、クリエイターとしての涼次のどちらも殺そうとする言葉です。

でも、言いたくなる鈴愛の気持ちは痛いほどわかります。

自分より、花野ちゃんのことを思っている母親としての鈴愛なら、それくらいのことは言ってしまうでしょう。

本人に向かって言ったことはありませんが、ちっとも働こうとしない元夫に、死ねばいいと何度思ったことか・・・

もう過去のことだし今ではそんなこともすっかり忘れていましたが、子供が生まれたばかりで私が働くこともできないのに、寝てるかテレビ観るかゲームするかしかしない奴だったので、鈴愛のような気持ちだったことも思い出してしまいました。

夫には子供を守るという責任感を持ってほしい。当然世の母親なら思うはずです。

ただ、元夫と涼次とは全然違います。今の涼次を考えれば、どんなことを言っても離婚は回避できないでしょうが、それでも鈴愛には、応援する、支える、と最後に言ってほしいと思ってしまいます。

明日の2人はどのように話し合って、別れを決めるのでしょうか。

北川先生の葛藤

脚本を書きあげるまで、北川先生は2度も入院されていたことをTwitterで明かしました。

それまでの1年半、自分は家族を捨てたも同然とも呟いています。

そんな精神状態でも、物を創り上げなければいけないというのは、楽しくて夢中なのとは全然違うと思います。

またまたちょっと違うのですが、娘のためにと娘のことを顧みず働いてきたこれまでのことを思い返せば、北川先生がご自身を責める気持ちは痛いほどわかります。

まだ娘が2歳の時、ストーブに両手をついてしまって火傷をしたことがありました。
妹が泣きながら会社に電話してきて、私は慌てて家に帰りました。

それまで気丈にも涙を見せずに痛みをこらえていた娘は、私の姿を見た途端、顔をくしゃくしゃにして泣き出しました。

娘が落ち着くまで傍にいて、私はまた仕事に戻りました。
会社に戻りながら、こんな時に傍に居られない自分、仕事を選ぶしかなかった自分のどこにもぶつけようのない怒りに、泣きながら車を運転していました。

そんな思いを、もしかしたら北川先生もしてきたかもしれません。

でもだからこそ、様々な反響を呼ぶストーリーを創りつづけることができるのだと感じます。

最後に

「半分、青い。」は最近の朝ドラの中でも展開早くて毎日楽しみに見ているドラマです。

展開が早いことで1人1人の思いがあまり語られなかったり、突然何年か先の話に飛んでしまうところがありますが、それはそれでその間の時間のことを想像するのも悪くないな、と思っています。

今回は自分が離婚経験者であることもあり、鈴愛や涼次の気持ちをいろいろと考えてしまいましたが、いつもならもっとあっさりとドラマを観ていたと思うので、違った楽しみ方ができています。

これから皆さんお待ちかねの佐藤健くん演じる律くんが再登場です。

私も律くん、大好きです。

運命の2人がどうなっていくか心待ちにしながら、明日の鈴愛&涼次を真剣に観たいと思います。

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