
日大アメフト部・宮川選手が退部を決意
2018年5月22日、日大アメフト部の宮川選手が会見を開きました。
これだけ毎日ニュースで報道され、針のむしろできっと外を歩くことすらできないような状況だっただろうに、真摯に会見に臨んだその姿は本当に立派だったと思います。
残念なことですが、どんな事情があったにせよ、彼の行為は彼に責任がないとは言えないでしょう。
でも、この先アメフトをやるつもりはない、と言わせるほど彼を追い込んだのは、どう考えても指導者に他ならないと思います。
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普通に考えて、何の指示もないのに選手が危険な反則行為を何度も行うでしょうか?
捉え方の違い?それはないと思います。
スポーツには作戦・戦略、というものが必ずあります。
1人の競技であれば自分で考える、ということもあるかもしれませんが、団体で行う競技において選手1人に責任がある場合など、ほとんど考えられないと思います。
ましてや大学の部に所属している選手で、監督やコーチがきちんと存在する場合、その指示に従わなければ試合に出してもらえないことだってあるのが事実です。
そんな状況下で、試合に出たい一心で指示に従った彼を、私は責めることはできません。
今日5月23日の日大の内田前監督と井上コーチの会見で、内田前監督が続けていれば全日本にも選ばれるようになる優秀な選手だと言っていましたが、その優秀な選手を捨て駒のように扱ったのは、一体誰ですか?
もし本当にQBをケガさせることを指示していないなら、最初の反則で注意しませんか?
続けて試合に出したい、なんて本心から思っているなら、当然注意しているはずです。
優秀な未来ある選手を2度とアメフトができないところまで追い込んだこと、私だけでなく誰もが怒りに震えていると思います。
スポーツにおける作戦・戦略は反則行為を指示するものではない
私はスポーツを観るのも自分がするのも好きですが、別に評論家でもないしそれほど詳しいとも思っていません。
でもどんなスポーツにも作戦というのがあることは知っています。
私の甥っ子は剣道をやっていて、その剣道で某私立中学に入りました。
(余談ですが、私も甥っ子の影響で剣道を始めました。今は事情がありお休みしていますが・・・)
中学の剣道部に入って、頭痛がひどくなってしまったこともあり、一時期は剣道が嫌いになったこともあった甥っ子ですが、学校は休むことがあっても、部活は一生懸命頑張っています。
ケガをしてしまうほど辛い稽古・部活であっても頑張って続けられるのは、根っこのところにそのスポーツが好きだという思いがあるからです。
甥っ子は個人戦では実力をほとんど発揮できないのですが、団体戦になると1人だけ勝ってくる、ということもよくあるくらいで、仲間がいると頑張れたり安心感があったりして、実力以上の力が出ることもあるものです。
そこには先生の指示や作戦・戦略というものがあって、相手チームの選手の特徴や強さなどから引き分けでいい、とか、ここで2本取る、とか、こう来た時に面を取れ、など必ず指示があります。
その通りにいかないのはスポーツなので当然ですが、指示通りでない動きをして負けてしまえば、それこそどれだけ先生に怒られることか。
多かれ少なかれどんなスポーツにも当てはまると思います。
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でも、どんな監督でもコーチでも先生でも、選手に対する愛情があって、勝たせてあげたいからの作戦であり指示であるべきです。
確かに学校の名前のためにどうしても勝たなくてはいけないとプレッシャーのある場合もあるでしょう。
だとしても、決して忘れてはいけないのは、選手に対する愛情だと強く思います。
親のような気持ちで育てる、時には怒ることも必要だし、良いところは認めてあげる。
もしそういう気持ちが少しでもあったなら、相手にケガを負わせるようなひどい指示を出すはずがないのです。
悲しいですが、剣道でも相手がケガをしていれば、勝つためにそこを狙うことはあるようです。
反則ギリギリのことをすることもあるようだし、気勢を発する時に「死ねー」と言っている子達もいるとかいないとか・・・
いくら勝たせてあげたいと思っていても、そういうことを教える指導者は私は認められません。
正々堂々正面から真っ向勝負なんて、今時そんな指導をすることはないのかもしれませんが、相手を傷つけることを強要するなんて、許されることではないし許してはいけないと思います。
スポーツの世界だけは、世の中とは違って美しい世界であるべきだと、私は思うのです。
宮川選手のこれからの人生について
宮川選手のタックルは、もしかしたら相手選手の人生を奪ってしまう恐れのあるものでした。
語弊はありますが、全治3週間というのは、どちらにとってもラッキーだったと思います。
顔を出さない謝罪などないと、記者会見を開いた宮川選手。
彼の人生はこれからどれほどの困難に見舞われるか想像もできません。
罪は消えないかもしれないけど、心から反省し自分の罪と向き合っている彼は、それでも前へ進んでいけると思うし、周りのたくさんの理解ある人たちに支えられて生きていかれると思っています。
20歳という若さで会見をする決断をしたこと、きちんと最後まで自分の姿勢を貫いて会見を終えたことは、きっと彼を強くしたと思います。
もし傍にいたら、大丈夫だよ、と声を掛けてあげたいです。
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